旅のきっかけ
このブログを書き始めたきっかけは、2年前に小豆島に行き、旅先で見知らぬ人と盛り上がったことだった。
2年の時を経て、再び小豆島に向かおうと思った。と同時に、一昨年は高知に行ったので、今回は未踏破の松山と徳島に行ってみることにした。
先週は比較的暖かかったのだが、今週はだいぶ冷え込み寒かった。もう少し暖かければ全体的に動きやすかったのだけど、こればかりは運なので仕方がない。雨が降らずに晴天だっただけ、良かったと思うことにする。
旅程の立て方と荷物
大まかな移動経路としては、松山→高松(小豆島)→徳島というルート。風光明媚とかいうものには余り興味がないし、史跡などにも興味がないので、基本的には当地で美味しいものを食べたい。なので、食べ物メインで基本的には旅程を立てる。
その際、意識しているのは、行きたい場所を多めにリストアップしておくこと。リストアップ数が少ないと、急遽時間に余裕ができたり、臨時休業の場合などは時間を持て余してしまう。
私はGoogleカレンダーに旅程を書き込んでいるが、行く候補の店を住所と食べログリンク入りで、さらに営業時間入りであらかじめGoogleカレンダーに登録しておく。そうすると、いざ現地で行くときに、GoogleMapでルートも出せるし、営業時間もすぐに把握できるので行動しやすい。
移動する際の電車の時間なんかもあらかじめ調べて登録しておく。そうしておくと、現地での行動が格段に楽になる。その都度調べるのも手間だし、電波状況が悪いとかなりの時間のロスになるからね。
荷物について、私は基本的になるべく少なめにしている。困ったら基本的に現地で調達すればいい、というスタンス。持っていくのは最低限の衣類と薬、折り畳み傘くらいなもので、他には基本的に持っていかない。荷物が多いと、移動のときなどに色々と不便なため。
大きめのバッグ(機内持ち込みが可能なサイズ)を背負い、後はウェストバッグに財布等を入れておく。
ただ、前々から思っていて今回その思いを強くしたのは、宿で風呂に向かう際のバッグ(スパバッグ)はあった方が良いかも、ということ。そういう籠を用意してくれている宿もなくはないが、比率としては少ない。かさばるのも嫌だから、軽量で折り畳んだりできるものがあると良いんだけどね。
1日目
朝は内灘駅に
初日は、朝イチの便で松山に行くことにした。行動時間を確保できるというのもあるが、最大の理由は安かったため。
7:10発の便に乗る予定なのだが、何をとち狂ったのか6:50なのにラウンジに行く始末。のんびりコーヒーとジュースでも飲もうと思い飲み干したところ、既に6:55になっていた。
慌てて搭乗口に行ったら、列の最後尾の人が既に搭乗ゲートを通過しようとしてた。ギリ間に合ったか…と思ったら、後に20人ほど乗ってきたのでそこまでギリでもなかった模様。とはいえ、ちゃんと出発時刻を確認して行動しましょう。
松山空港から松山駅はバスで移動する。リムジンバスと普通の路線バスとがあるけど、大して所要時間は変わらないのに、リムジンバスは980円なのに対し路線バスは490円。ということで、路線バスに乗る。
松山駅に着いたものの、駅前は閑散としている。再開発工事っぽいものをしているというのもあるにせよ、それにしても近くに大きな建物が余りない。

ひとまず朝食を食べるべく、松山駅にあるえひめしやで、じゃこ天入りの鍋焼きうどん(980円)を食べる。
tabelog.com 味は、まあ普通かな…というところ。
自分が入店した直後に、女子大生と思しき人たちも2人ほど入店してきた。この旅を通して、大学生らしき人が多く、ちょうど大学生の卒業旅行の時期とかぶった様子。
この後に下灘駅に向かう。
最初はレンタカーで行こうかと思っていたのだが、普通に電車でもさほどタイムロスもなく往復できることから、電車で行くことにした。結果的にはこれが正解。安いのもあるし(5,000円くらい安く済む)、そもそも駐車スペースが現地に充分には存在していないので、その意味でも電車の方が良い。
電車は一両編成。後部ドアから乗る仕様。そして、乗ってすぐに気づいたけど、加速の仕方とか音が違う。調べたら、国鉄キハ32形気動車という車両らしい。都心ではなかなか味わえないので、これはこれで楽しい。

電車で50分ほど揺られて、下灘駅に着く。着いたら30人くらい降車した。電車は、空き席こそあるものの割と混んでいたのだが、下灘駅で一気に降車した。
下灘駅も女子大生が多かったのだが、やはり映えスポットだからかもしれない。風光明媚などという概念とは無縁の自分であっても、やはり景色がすごく良いと感じた。
30分ほどの乗り換え時間の後に、松山駅に帰る電車に乗る。30分も要らないとはいえ、総合的に考えればこの移動の仕方がベストだったかな。
昼は鍋焼きうどんを食べて道後温泉に
松山駅に戻り、一旦宿に行って荷物を置き、そして近くでお昼ご飯を食べることにする。
GoogleMapを見て宿まで歩いて行けるなと思ったのだが、これはかなりの判断ミスだった。結果的に30分ほど歩く羽目になった。伊予鉄(路面電車)は200円で移動できるので、市街地の移動は伊予鉄の方が良い。これは今回の旅の教訓。
ちなみに、松山駅周辺は割と閑散としていたのだが、市街地は松山城周辺の方らしく、こっちは普通に栄えている。
さて、宿に荷物を預け、昼はことりという店に。
tabelog.com ここは鍋焼きうどんが美味しい店。朝ご飯と昼ご飯がかぶったのは、完全に事前の調整ミス。


こっちの鍋焼きうどん(800円)は美味しかった。何より出汁が旨い。
鍋焼きうどんを食べた後は、道後温泉に赴き、周辺の温泉街をぶらつくという予定。
道後温泉には、先ほど存在を知った伊予鉄で赴く。電車はとても綺麗だし、交通系ICで乗れる。便利だし安い。
路面電車ゆえ、どうしても信号の影響を受けるので、そこまで速くはないのだが、とにかく移動が楽になる。

道後温泉は、アーケードを5分ほど歩いたら到着する。道後温泉本館は、今から見ればさほど大きな建物ではないが、建設当時は大きかったのだろう。
分館というか、明日香乃温泉や椿の湯というのも近くにあるのだが、取り敢えずは本丸である道後温泉本館に行く。
風呂はいくつかあって、神の湯という比較的安価な風呂と、霊の湯という比較的高価な風呂がある。神の湯は700円(休憩室利用料金付きだと1,300円)。霊の湯は、休憩室の利用料金付きで2,000円。
霊の湯の方が高い分空いているだろうし、時間の余裕もあるので霊の湯の方にした。ちなみに、「たまのゆ」と読む。「れいのゆ」とか言って恥をかいた。
道後温泉に赴いておきながら、温泉は特に好きでもなんでもない。ただ、取り敢えず有名なので行こうと思っただけだ。それでも、道後温泉はなかなか良かった。入りやすい温泉だ。わざわざこれだけのために行くかというと微妙だが、ついでに行くには良い温泉だと思う。
霊の湯のプランだと、又新殿(ゆうしんでん)も見学できる。又新殿は、皇族が入る風呂で、かつては大正天皇と昭和天皇も入ったとか。といっても、最後に皇族が利用したのは1952年とのことで、70年以上使われていない。昔の風呂の情景を感じることができて、なかなか楽しかった。

道後温泉を後にして、温泉街を歩き回る。
色々と気になる店もあったが、おもしろそうだと思って立ち入ったのは愛媛の食卓1970という店。
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老若男女問わず、多くの人で賑わっていた。蛇口からみかんジュースが出てくるというユニークな店だが、みかんの種類は豊富で、20種類ほどある。私は5個ほど適当に選んで入れたが(計1,320円)、味が全然違う。
個人的には、甘いとか高級といわれる天草やせとかよりも、清見やたまみといった種類の方が好きだった。本当に蜜柑をそのまま食べているかのような味わい。ここはお薦めスポット。
他にも、鯛めしの店や坊ちゃん団子の店が軒を連ねる。夕食に備えて食べ控えたが、余力があればお団子も食べてみたかったところ。
夜は魚介類を中心に食べる
一旦宿に戻り、休憩。夜の飲食店の開店時間になってから再稼働。
tabelog.com 最初に赴いたのは、寿司のお店。愛媛の地酒飲み比べセット(1,200円)と、ぬく寿司セット(たしか1,600円。鯛を選んだ)を頼む。


地酒は、個人的な好みとしては城川郷が比較的合ってるかなとは思いつつ、そこまでは刺さらなかった。
ぬく寿司は、たぶん「温い(ぬくい)寿司」という意味なのだろう。文字通り温かい。デカい茶碗蒸しも付く。
色々と食べたい気持ちもあったが、想像以上にお腹が膨れて、他に回って食べたい店もあったので、これで〆
次に向かったのは、五志喜。
tabelog.com 宇和島鯛めし(1,450円)と、みかん寿司(650円)を頼んだ。


ちなみに、宇和島の鯛めしと松山の鯛めしは、鯛が生かどうかというのが大きな違い(たぶん)。松山の方は炊き込んでおり、宇和島は刺身。鯛めしは、個人的には普通かなーと。この店がどうこうというより、鯛めしそのものが自分に余り刺さっていないような気がした。
みかん寿司は、酢飯にみかん汁を混ぜているのだと思うけど、思いのほか美味だった。柑橘系だから合うのでしょう。ただ想定外だったのが、ボリュームがあること。650円だから大した量はないだろうと思ったら、結構量があった。美味しかったものの、これで完全に満腹になってしまった。
お酒は、あらごしみかんのお酒(870円)を頼んだが、みかんビールにすればよかったかなと少し後悔。ただ、みかんのお酒も普通に美味だった。
他にも何店か候補があったのだが、これで完全に満腹になってしまったので、これで〆ということにした。若い頃であればもっと食べられたのだが、歳を取って少食になってしまった。

宿に戻って暫く休憩し、完全に日が落ちて真っ暗になってから、再び道後温泉に赴く。夜の道後温泉は、また別の装いを見せるという情報を得たため。
結果的には、そこまで感動も覚えなかったので、わざわざ行く必要はなかったかな、とも思う。ただ、夜は浴衣姿の人も多く、温泉街の雰囲気を感じることができたのは良かった。
2日目
高松に移動する
2日目は、高松への移動日。
宿を出て、伊予鉄で高松駅に向かう。そして、高松駅から特急に乗る算段。
松山→高松は、特急でも2時間半ほどかかる。直線距離がそれなりにあるとはいえ、これだけかかるのは高縄半島をぐるっと回るからだろう。伊予小松駅あたりからそのまま真っ直ぐ進む方が早いとは思うが、今治駅を通すためにきっと半島を回る経路にしているのだろう。
朝の特急いしずちに乗るのだが、公式のスマホアプリだと自由席ながら格段に安くなる。というのも、正規料金は乗車券3,960円+特急料金2,200円=6,160円なのだが、公式スマホアプリでスマえきトク割きっぷにすると、特急料金込みで3,900円で行ける。要するに実質的には特急料金不要ということになる。とてもお得なので、個人的にはこれがお薦め。QRコードなので、自動改札も普通に通れる。
さて、私が乗った特急列車は、後ろ6両が岡山行、前2両が高松行。最初気づかずに、岡山行の方に乗るところだった。
自由席特急券なので、30分前に並んでいたが、さすがにこの時間に並ぶと最前列となる。ただ、普通に15分前とかでも、窓際の席は取れる。海沿いを走る関係で、A席が海を良く見える。私が乗ったのはアンパンマン列車。車内Wi-Fiはあるが、充電コンセントはない。

思いのほか乗り降りがあり、今治駅以外にもいくつかの駅で乗り降りがあった。途中で「四国中央駅」とかいう大層な名前の駅があり、どういう由来なんだろうと思ったら、この駅のある四国中央市は、四国四県と接しているとのこと。なるほどね。こうやって旅をしていると、色々と新しい知見に接することができる。これも旅の醍醐味だ。
小豆島で昼ご飯を食べてドライブ
さて、高松駅に着き、お昼を食べる予定の店に13時で予約をする。ある程度時間に余裕をもって予約したつもりなのだが、結果的にいうと半分正解。後述するトラブルゆえに1時でも間に合わなかったのだが、傷は比較的小さくて済んだ。12時半とかに予約してたら完全に失敗だった。
予約をして、小豆島方面へ向かう高速艇に乗るべく、フェリー乗り場に向かう。ちなみに、小豆島に向かうのであれば基本的に高松から行くのが良い。岡山からでも一応行けるのだが、岡山駅から新岡山港まではかなり距離があり、バスで40分くらい乗る必要がある。最近は改善されたらしいのだが、昔はフェリーとの接続も悪く、港でも数十分待たされた。これに対し、高松港は高松駅から徒歩10分ほど。慣れていれば5分くらいで行ける。公共交通機関を利用しないので、移動時間が確実に読めるしロスが出ないのが良い。仮に岡山から小豆島に向かう場合であっても、高松駅を経由する方が良いと思う。岡山駅から高松駅は快速マリンライナーが走っているので1時間弱で着くし、高速艇に乗れば30分強で小豆島に着く。待ち合わせ時間を考慮しても、新岡山港に出てフェリーに乗るより早い(さすがに値段は高松経由の方が高くつくが)。
話を戻して、当日の私の行動についてなのだが、実は大きなやらかしをした。高松港では、高速艇とフェリーは別の乗り場になる。このことは、過去に2度乗ってて知ってるのに、なぜか間違えた。フェリーの往復切符を買ってしまい、その後に間違えたことに気づいて、慌てて高速艇乗り場に行く。そして、実はフェリーの往復切符にプラスして急行料金の切符を支払えばそのまま乗れるのだが、それを知らずに高速艇の往復切符を買うという、さらに愚かなミスをする。
傷を最小限にする方法に後から気づいたのだが、仕方ない。これを教訓としよう。
高速艇は35分で1,400円、フェリーは1時間で700円。私は船酔いする方なので、さっさと移動できる高速艇に乗ってしまうが、特にそういう制約のない人はフェリーでも良いと思う。
小豆島に着いてから早速レンタカーを借りようとしたら、普通に空きがなかった。先述したように、大学生の卒業旅行と思いっきりかぶっており、それでレンタカーが片っ端から借りられていた模様。実際、小豆島を回ると、大学生と思しき人が多かった。予約をすべきだったと激しく後悔。小豆島のレンタカーは、会社数こそ多いものの保有台数はそこまで多くないので、早めに予約する方が良いようだ。
取り敢えず宿に行けばなんとかなるかなと思い、タクシーで宿に向かう。結果的にはこれも判断ミスで、宿に行ってもなんともならず、架電をしまくって5社目でようやく空きがあった。
時間の余裕がないことから、急いで土庄港に戻ってレンタカーを借りる。軽自動車だが、小豆島なら軽自動車で充分。意外と山が多くアップダウンはあるが、そこまで厳しい道ではないので軽自動車でなんとかなる。昔と違って、今は軽自動車でもそこそこ馬力はあるし。
行こうと思った店はカーナビで出てこないので、GoogleMapでナビることにした。ただ、GoogleMapのナビは分かりやすいのだけど、とんでもなく細い道も普通にルート選択してくる。後から知った話だが、GoogleMapのナビはそういう欠陥があるらしかったのだが、知らなかった。
生活道路ゆえ、ちょっとでも操作をミスったら脱輪しそうな道を行くハメになる。距離的には最短距離なのだろうが、すごく遅い上にうねってる道なので徐行せざるを得ず、遅刻確定。途中の停車できるスペースで停車して、平謝りしながら架電する。なんとかお許しを頂き、焦らず安全運転で向かった。

目的地に近づくと、左右に棚田が広がる。棚田は、地理の知識としては知っているが、見たのは初めてかもしれない。
駐車場は、店から200mほど離れたところにある臨時駐車場。小学校跡らしいのだが、駐車場に入る道もすれ違うことができない細い道だった。
15分ほど遅れて、ようやく店に到着。
tabelog.com 遅刻を叱責するどころか、むしろ連絡を入れたことを感謝された始末で、温情に感謝。


メニューはいくつかあるが、棚田のおにぎり定食(2,500円)を選ぶ。おにぎりに味噌汁、きんぴらなどの惣菜がつくほか、なんかの魚を揚げたものが出てくる。なんだっけな、舌平目だっけか…。
せっかくだし晴れているので、テラス席で食べる。なかなか美味だった。
ご飯が出てくるまでの間、暇だったので夕食を食べる店を予約する。幸い空きがあったようで、無事に予約完了。
お昼ご飯を食べた後は、moksha coffee standという店に向かう。
tabelog.com 景色が良いらしいのだが、結果的には失敗。なぜかというと、定休日を勘違いしており、定休日だったため。ただまあ、確かに立地的には景色は良いだろう。今度は定休日を踏まえた上で赴きたい。
そして、再訪するための備忘録として書いておくと、この辺は駐車スペースがない。したがって、坂出港あたりの適当なところで駐車して(もちろん適法に)、そこから歩いていく方が良いと思う。
夜まで暇になってしまったので、島をぐるっと一周することにした。小豆島の典型的な観光スポットは大体行ったので、今さら行きたいスポットもないから、感性の赴くままに走ることにした。
小豆島の南東側は、異常気象時には封鎖されるとかいう警告の立て看板があったのだが、基本的に道は狭い。場所によってはすれ違うことも厳しいかな、というところ。運転しやすい道ではないが、ただ海沿いを走るので景色は割と良い。
436号線に合流すると、だいぶ運転しやすくはなる。ドライブで流していると、なかなか景色は良い。ただ、この島は基本的に時計回りで回った方が良いなと感じた。時計回りで回ると、時々停車スペースがあったりする(ベンチもあったりする)ので、停車して景色を楽しむことができるが、反時計回りだと停車スペースもないし、景色を眺めようにも車道を渡らなければならない。これも教訓。
途中で福田港とかも通ったが、余り栄えていなかった。姫路や神戸からのフェリーが発着するのだが、福田港で過ごすのは厳しいな、と感じた。やはり土庄港とか池田の方が栄えているし、福田港からそこまでアクセスするくらいなら、面倒でもぐるっと高松まで回ってから行く方が良い気がした。
そして、回っていて気づいたのだが、屋形崎夕陽の丘という場所はかなり見晴らしが良い。ベンチがある程度で、特に店等はないのだが、この辺に車を停めて海の風を感じつつ、景色を眺めるのも良いと思う。私も少し休憩しながら景色を堪能することができた。

ただ、気づかぬ内に26号線に入り込んでいた。土庄港に向かうにはこちらが最短ルートなのだが、それだと島の北西部を見ることができない。時間の余裕もまだあるので、少し戻って鋭角に曲がり、253号線を走って北西部を回る。結論からいえば、特にめぼしいものがあったわけではないのだけど、それはそれで良い。
少し早めにレンタカー屋に戻り、レンタカーを返す。保険に加入したので、そもそも小さな傷は免責されるのだが、特に大過なく走れて良かった。レンタカー代は、基本料金5,800円に、免責補償(1,100円)とNOC補償(550円)、それにガソリン代(3.9L 683円)で8,000円近く。やや高くついたけど、無計画が招いた惨事だと割り切ることにする。
小豆島の夜は現地の人と過ごす
宿まで歩いて戻り、チェックイン。
1人なのだけどやたらと広い部屋に通された。しばらく暇だったので、エンジェルロードまで歩いて行き、そして帰ってきてお風呂に入る。
大浴場に誰もおらず、何か間違えたかと少し不安になったが入れ替わりで人が入ってきた。
お風呂から出てまだ時間の余裕があったので、明日の昼の店を電話で予約しつつ、翌日の旅程を検討する。当初の予定では、そのまま徳島駅に行くつもりだったのだが、鳴門に行って渦潮を見るというのもありではないか、と考えたのだ。ただ、結論からいえば断念。その辺の話は後で書くが、あれこれシミュレートするだけでかなりの時間を浪費し、予約した時間になった。
2年ぶりに店に赴いたが、案の定おばちゃんは私のことを覚えていなかった。記憶に残るような客でもないし、2年も経っているのだから仕方がない。
店に入ったら、3人組の大学生と4人組の現地民がおり、後から2人組の現地民が来た。大学生が抜けた後、私が泊まっている宿の従業員2人が入ってきた。
この店の特徴でもあり、島民の特徴でもあるのだろうが、なぜか客全員が仲良く話すようになる。
2年前も、オーストラリアで魚の卸売をしている人、岡山出身のリタイアした老夫婦、病院のシステムのメンテナンスに来たSEという、年代も職業も違う人達がなぜか意気投合して語らった。
この日も、現地民2人組のおばちゃんは陽気でよく喋る人達であり、現地民4人組(Sちゃん、Dちゃん、Fみん、Mさん)は飲み仲間らしく徐々に打ち解けて色々話してくれた。従業員2人組(Mさん、Nさん)の片方は普段はCAをしているとのことだったけど、やはり社交的で、みんな打ち解けて語らった。
前回は旅人だけで、今回は旅人は僕だけだったけど、こうやって見知らぬ人と意気投合して盛り上がれるのは、旅の良いところ。というより、この島の、そしてこの店の良いところだろう。
小豆島で生まれていたら、またきっと全然違う人生もあったんだろうな、なんてことを思った。
彼らとは日付が変わるまで盛り上がって、そして握手したり抱き合ったりし、そして従業員の方に宿に送って貰って、眠りについた。
3日目
プラン
3日目は徳島に行くのだが、ルート的に徳島駅と鳴門の両方に行くというのはかなり厳しい。理由は、交通網。
帰りは徳島阿波おどり空港から帰るのだが、空港の場所が厄介で、地理的には鳴門が近い。ただ、鳴門から空港に行くバス自体多くない上に、所要時間が結構長い。したがって、徳島から鳴門に行き、鳴門から空港に行くというルートは、一見すると無駄がないのだが実際問題としてはかなり時間的に厳しい。
徳島駅から空港は、リムジンバスで30分ほどで着くので、時間的にはかなり良い。ただ、その場合、途中で鳴門に寄り、鳴門から徳島に来る必要があるのだが、鳴門駅に向かう電車(鳴門線)の本数が少ないという致命的な問題点がある。基本的に1時間に1本しか走っていない。したがって、乗り継ぎの時間ロスなども考えると、鳴門に寄ってから徳島駅に行こうとすると、徳島駅での可処分時間がほとんどない。
徳島駅にどうしても行かなければならないというわけではないので、鳴門から直接空港に向かうというのでも良いのだが、では鳴門でめぼしい店があるかというと、特に多くない。徳島グルメは、やはり徳島駅周辺の方が充実しているのだ。
それに、鳴門の渦潮だが、残念ながら当日は余り大きなものが期待できなかった。
ということを総合的に考えると、要するに鳴門に行く必要性が低い割に、時間的なロスが大きいので、鳴門は諦めて徳島駅に直行することにした。
多分、何かの折に神戸→淡路島→鳴門→高松→小豆島、と行く方が時間的なロスは少なく済むと思う。淡路島もいつか行ってみたい(食べてみたい)と思っていたし。小豆島で観光したいところも多くないから、淡路島と鳴門で昼を過ごし、夜に小豆島に着くようなプランで問題ないだろう。
高松→徳島も、特急で行くのが手っ取り早い。松山→高松に比べれば距離が近いので、1時間ほどで着く。本来の料金は乗車券1,640円+特急料金1,200円だが、スマえき Sきっぷだと自由席ではあるものの2,550円で行けるので300円ほど安くなる。
自由席でも普通に座れるので、指定席を買う必要はない。
小豆島で昼を食べる
この日は昼を食べるところを決めていたのだが、開店は11時。ということで、それまで暇になるのだが、これも見落としていた。
チェックアウトしてからひたすら街中をうろついて時間を潰す。土庄町役場の近くを歩いてたら、幼稚園児くらいの子ども連れ2組とすれ違う。幼稚園児がこっちに向かって手を振って「またねー」って言ってきたので、こっちも「またねー」って手を振って返したら、「また来てくれるんだって!」って大喜びで親御さんに報告していた。こっちはサングラスをかけた中年であり、近寄り難い雰囲気を醸し出していたであろうから、都心であれば不審者扱いされてもおかしくない。不審者扱いされないどころか、再訪を喜んでくれるあたり、島の雰囲気といったところなのかもしれない。
さて、数時間ほどほっつき歩きつつ、近くにバス停留所があるのを発見して帰りのバスの時刻も確認しつつ、店に行く。
tabelog.com 約20年前に赴いたのが↑の店だったのだが、どうやら閉店してしまった様子。店長に「彼女でも連れてまた来てね」と言われたのだが、結局行けずじまいだった。

当時の写真データを失くしてしまっていたのだが、なんとかmixiから画像を復元した。↑が当時のメニュー。
Hicosは既に閉店していたが、同じ場所に↓の店が出来ていた。
tabelog.com ランチは日替わりの定食1種類のみ。2,500円だが、絞りスイートスプリングが500円でちょうど3,000円になるので、スイートスプリングのジュースも合わせて注文。ややお高いランチにはなったが良かった。

ちなみに、Hicosの店長はコロナの時期に隠居したようだが、齢80を前にしてまだまだ元気とのこと。逆算すれば、50代後半のときに私が訪れたことになる。あの店長がもう80歳近いのか、時も流れたな、などと痛感する。
その店長から声を掛けられて、今のお店をopenしたとのことだった。
お店の様子を見る限り、予約はほぼ必須といったところ。席が埋まるというより、食材の関係で予約するのが安全の様子だった。
ご飯を食べ終え、土庄港にバスで戻る。20年前と違い、GoogleMapでバス情報まで出てくるので便利だ。
この日は既に歩き尽くしていたので、バスで戻ることにした。土庄港まで歩いたら20~30分ほどかかる。20年前もそんなに歩いて来てたのか。「ちょっと歩く」という記憶はあったが、そこまで歩く記憶はなかった。本当に人の記憶というものはあてにならない。
土庄港に戻ったら、先日のCAさんに偶然出会った。軽く挨拶して、そして別れを告げた。いつか会うかもしれないし、会わないかもしれない。一期一会だ。
徳島駅に行ってラーメンやお好み焼きなどを食べる
目当ての特急に乗るまでの少し時間があるので、玉藻公園を見て回ろうかと思ったけど、入園料が200円ほどかかる。200円をケチろうなどと思ったわけではないけど、200円払ってまで見たいわけではないし、多少の時間はあるけどそこまでの時間があるわけではないしな、と思い、そのまま高松駅に。


発車時刻の30分前だが、既に特急うずしおはホームに入線していたので、そのまま乗った。その後に続々と人は乗ってきたが、席が埋め尽くされるわけでもないので、指定席を買わずとも自由席でも問題ない。
1時間ほどで徳島駅に着いたが、駅前は割と栄えていた。松山駅とは違い、高松駅と同様に駅前が栄えているタイプの都市。
駅前のamicoでトイレを借りたが、トイレは綺麗で、2Fも綺麗だった。ただ、そごうが撤退したり上層階は空きテナントが目立つ等々、なかなか経営的には苦しいらしい。やはり関西圏が近いというのが仇になっているのだろう。
さて、まず最初に徳島ラーメンを食べに行く。

↑のとおり、数分歩くとすぐにこんな光景が広がっている。楯山という山があり、そこに向かってロープウェイがある。徳島駅の裏側には徳島城跡があり、前側にはすぐに楯山があって、余所者からするとおもしろい光景なのだが、都市開発という観点からすると土地の制約が厳しいということになるのかもしれない。
さて、お目当ての店は徳島駅からちょっと距離があるのだが、10分ほど歩いて到着。
tabelog.com 徳島ラーメンは、「濃厚な豚骨醤油スープに甘辛く煮た豚バラ肉と生卵をのせた「すき焼き風」の味わい」らしい。有名ないのたに本店で、ラーメンを食べる(700円)。ただ、食べた感じは普通かなー、という印象。


そもそも、今までで美味だと思ったラーメンは、喜多方ラーメンと佐野ラーメンくらいなので、ラーメンを余り美味しいと思わない人種なのかもしれない。どっちもあっさりとした醤油味が特徴なので、タイプから外れていたのかも。
気を取り直して、同じく徳島名物のお好み焼きを食べに行く。お目当ての店まで少し距離があり、10分か15分ほど歩いた。ちょうど中高生の帰宅のタイミングと重なったようだが、ヘルメットを着けて自転車に乗っている中高生が多いな、と感じた。
そして、来た道とは違う道を行こうと思い、新町川沿いを歩く。藍場浜公園という細長い公園になっているのだが、小学生らしき子ども達が元気に遊んでいた。県庁所在地の駅から徒歩5分程度の公園で子ども達が遊んでいるというのも、首都圏ではなかなか見られない光景だ。
そして暫く歩いて↓の店に着く。既に4人ほどのグループはあったが、他に客はいない。私の後に、大学生くらいの見た目の女性と、その母親と思しき1組が来たほか、持ち帰りの客がちょくちょく現れた。5分に1回ほど電話が鳴っており、その大半は持ち帰りの電話だったので、持ち帰りも人気のようだ。
tabelog.com 徳島のお好み焼きは、金時豆が入っているのが特徴。ということで、金時豆が入っている豆玉(850円)を注文。


普通に美味しいとは思うけど、「どうしてもまた食べたい」というほどではなかったかな。店の雰囲気も良いところだったとは思う。
まだ時間的余裕もあったので、他のものを注文するよりも他の店で他のものを食べた方が良いかな、と判断。豆玉だけ食べて店を後にする。
tabelog.com ↑の店に行こうと思い電話したら普通に空いてるとのことだったので、予約して向かう。ただ、早い時間から行ったので空いてたけど、18時くらいには既にほぼ満席になってたので、早い時間から行くのでない限りは予約必須。
駅前にあるので、帰りのバスに乗り遅れる危険性も低い。昔ながらの居酒屋という感じ。



バッテラ(550円)に地鶏(350円)を食べる。地鶏はたぶん阿波尾鶏かな。ウツボのタタキは既に完売していたようだったので、塩サバの焼き(500円くらい)だとか、わかめの酢の物(420円)などを食べる。普通に旨い。
酒は、すだち酎(1合500円)なるものを頼んだのだが、想像以上に美味しかった。今回飲んだ酒では一番の当たり。すだちの爽やかさを感じることができる。失敗したのは、何も考えず水割りにしたこと。水割りも悪くないんだけど、どう考えてもお湯割りにすべきだった。香りを感じることができるし。
逆に、鳴門金時の芋焼酎(1合580円)は、普通だったかな。全然まずくはないけど、すだち酎のような感激はなかった。というか、芋焼酎自体、特に好きでもなんでもないのかもしれない。
のんびり飲み食いしていたら店も混んできたし、これ以上飲み食いするだけの胃と肝臓の余裕もなさそうだったから、18時頃に退店。それなりに飲み食いしたと思うのだが、会計は3,240円。随分と良心的な店だ。
バスまでは1時間ほどの余裕があったので、駅ビルを探索しつつ、地下街をうろつく。色々店もあったので、今度来ることがあればここに入るのも良いのかもしれない。
お土産も色々見た。基本的にかさばるのでお土産は買わないのだが(身も蓋もないことをいえば通販で買えるし)、やはり鳴門金時のお菓子は美味しそうだった。結果的に、鳴門金時ポテレットだけ買ったのだが、めちゃくちゃ旨かった。
ってか、鳴門で行きたい店はないとか書いたけど、鳴門金時の店はありそうだな。いわゆる飲み屋ではなく、スイーツ目当てだったらありな街かもしれない。
そして帰路につく
時間を持て余したものの、特にすることもなかったので、寒かったけどバスのベンチに座ってバスを待つことにした。30分前はさすがに誰も並んでいなかったが、15分前になるとそこそこの行列になっていた。
いざバスが来たら、(開扉してすぐに立ってバスに向かったにも拘らず)思いっきり横入りされたのには閉口したが、取り敢えず前方の座席に座ることができた。乗客は結構多く、満席とまでは言わないが、2席のうち2席とも埋まるところもしばしば。時間ギリギリには並ばない方が良さそう。
このバスはほぼ直行なので、空港までのアクセスとしてはこれが最適解。タッチレス決済も使える。価格も800円なのでほどよい。
空港に着いて、ラウンジでも使おうかと思ったけど、大して滞在できないことと、飲みたいものも特にないのでパス。
さっさと保安検査場を通過し、土産物などを見ながら待機。座席は、当日アップグレードでクラスJにした。
クラスJに強い拘りがあるわけではないし、たかが1時間程度のフライトに2,200円払うのももったいないのかもしれない。しかし、前から2列目という好条件の座席が空いていたのと、だいぶ疲れたのでゆったり座りたいな、と思い。1日で2万歩も歩いたからね。
クラスJに座って思ったけど、ゆったりしているのでむっちゃ楽。「普通の座席と大して変わらんだろ」とか思ってたけど、特に疲れて座ると全然違うことに気づく。そのために2,200円を払う価値があるかというと微妙だが、後ろの方の座席しか取れなかった場合は(早く降りれるように)クラスJにアップグレードするのはありかなと思う。
やっぱ帰りは早い電車に乗って早く帰りたいからね。
まとめ
ということで、2泊3日の四国旅行に行ってきた。
結果的には、松山で飲んだみかんジュースと、徳島で飲んだすだち酎が当たりだったかな。あと、お土産に買った鳴門金時ポテレットがくっそ旨かった。
反省点としては、レンタカーの予約が後手に回ったこと。店の予約は当日や前日に行ったが、それでもなんとかなった。ただ、予約なしだとさすがにキツかったかもしれない。
今回の旅行をもって四国の主要都市は回ったので、後は四国の秘境的なところに行くか、鳴門海峡のうずしおを見てまた小豆島で飲むか。
ただ、九州も行ったことのない都市は多いし、東北や山陰地方も行ったことがない。というか山陽地方も、岡山に降り立ったくらいで後は通過したのみ。こう見ると行ったところのない都市が多いな。食いたいものを探して行ってみようと思う。